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【十角館の殺人】新本格推理小説の一番槍。曰くつきの孤島で発生する殺人事件【綾辻行人】

小説『十角館の殺人(綾辻行人 著)』の感想レビュー。

× じっかくかん
〇 じゅっかくかん

レビューを書くために再読。
初めて読んだのは24歳くらいのころ。
同僚が『文庫版』をを借してくれたので読んだ。

二回目は面白かったので自分用に購入した『新装改訂版』。
そして今回読んだのは『愛蔵版』。
図書館にあって折角なので読んでみた。
ハードカバーは持ち歩きに不便だぜ・・・

『文庫版』→『新装改訂版』の違いは一目瞭然だったけど、
※有名なあの部分の演出を良くした

『新装改訂版』→『愛蔵版』の違いはなんなんだろう?
本編の違いは無いのかな?

あらすじ

1986年3月26日、大分県K**大学・推理小説研究会の一行七人は、角島(つのじま)と呼ばれる無人の孤島を訪れた。
彼らの目当ては半年前に凄惨な四重殺人事件が発生した通称・青屋敷跡と、島に唯一残る「十角館」と呼ばれる建物である。
彼らはそんな島で1週間を過ごす中、メンバーの一人、オルツィが絞殺死体で発見された。
犯人は、研究会の誰かなのか、はたまた、島に潜伏している何者かなのか・・・

一方、本土では、研究会のメンバーに宛てて、かつて会員であった中村千織の事故死について告発する怪文書が送りつけられていた。
中村千織は、青屋敷跡と、十角館を建設した中村青司の娘。
怪文書を受け取った1人である江南孝明は独自に送り主を探し始める。

感想

本編は、島パートと本土パートが交互に展開される。
島パートは、ミステリ(推理小説)研究会の面々が離島の十角館を尋ね、そこでの殺人事件に巻き込まれるというもの。
本土パートは、十角館の制作者、中村青司から届いた投書『お前たちが殺した千織は私の娘だった』を巡り、
離島旅行に参加しなかったミステリ研究会のメンバー、江南孝明(かわみなみたかあき)を通して過去の事件、
『青屋敷での四重殺人事件』を考察していく展開。

地味な本土パートに対して、第一の殺人が起きてから緊迫感のある島パート。
交互に展開するから、本土パートが来るたびに「早く、早く島パートを読ませろ!」
とページをめくっていた。
といっても、本土パートの考察は、島パートの『見えない敵』に対する恐怖感を肉付けするために必要不可欠なんだけどね。

『新本格推理小説』と銘打っているだけあって、出題編の第九章終了時点で推理可能。
そして、衝撃の第十章、犯人目線で事件の全貌を語る第十二章と続いていく。
僕の推理は大外れだったよ。

推理しながらページをめくっていって、犯人の名前が出たときには、
トリックが知りたくてページをめくるのが止まらなくなるよ。

オススメ

愛蔵版について

愛蔵版はこんな内容
・『十角館の殺人』30周年記念で発売した本
・初めてのハードカバー。
・内容に大きな修正はない。
・別紙で十角館の殺人に影響をうけた33人の作家のエッセイ付き。

エッセイ、みんな似たり寄ったりな内容だけど、
こんなに影響を与えた作品だったんだなぁ~と感動。

内容は変わらないので読みやすい文庫版でOK

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