ビジネス書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界(スコット・ギャロウェイ 著)』の感想レビュー。
GAFA(ガーファ)というのは、本著を書いた、スコット・ギャロウェイ+何人かが作った言葉。
日本では2018年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた。
四つの企業の頭文字をとった造語なんだけど、
今や世界に影響を与えるの与える四天王ことGAFAがどの企業か分かるかな?
GはGoogleのG。
じゃAFAはなんでしょう?
※Aは本著の表紙をよーく見るとその企業の特徴が出てる。
GAFAについて
G グーグル
A アップル
F フェイスブック
A アマゾン
は、テクノロジー業界の四強だ。
これらの大企業は、過去20年間で我々の生活スタイルを大きく変えてきた。
アマゾンは、
生きるための必需品を手に入れるという退屈な作業を軽減することで「地球上最大の店舗」になろうとしている。
同社の手法は、消費者の自宅に商品を届ける。ただそれだけで小売業の市場を独占しつつある。
アップルは、
晩節を汚さずに絶頂期で亡くなった教祖的な人物のもと。
自社ブランドを宗教化し、崇拝の対象になることに成功した。
そうしてアップルは、低コストの製品をプレミアム価格で売ることに成功し、
歴史上もっとも利益の大きな企業となった。
フェイスブックは、
普及率と使用率を基準にすれば、フェイスブックは人類史上、もっとも成功している企業といえる。
現在の世界の人口は75億人。
そのうち12億人が毎日フェイスブックとのかかわりを持っている。
ネット接続している6分に1分、
そしてモバイル機器をしている5分に1分はフェイスブックを見ているのだ。
グーグルは、
現代人にとっての髪であり、我々の知識の源でもある。
常に身近に存在し、我々の奥深い秘密を知る。
それをもとに、我々がどこにいてどこへ向かう必要があるのかを確信を持って教えてくれる。
グーグルほど全知全能の神として信用されている機関はほかにない。
検索エンジンに入力される質問の6つに1つは、それまで誰も問いかけることがなかったものだ。
そうした問いかけを一心に受けるほどの権威を持つ司祭、ラビ、学者、コーチなどいるだろうか。
世界中の人々からこれほど多くの質問をされる存在が他にあるだろうか。
本の感想
凄さと皮肉を利かせてGAFA四企業の説明が最初に。
アマゾン ~1兆ドルに最も近い巨人~
アップル ~ジョブズという教祖を崇める宗教~
フェイスブック ~人類の1/4をつなげた怪物~
グーグル ~全知全能で無慈悲な神~
次にGAFAが人間のどの部分を刺激して隆盛を極めたか。
アマゾンなら物欲、グーグルなら知識欲など
最後に、GAFA以後の生き方と、
新たに四天王入りするであろう企業の紹介。
面白かったのは、成長しすぎたGAFAは新たな顧客を求めてお互いに食い合っているってところ。
グーグルは独自のスマホを出したりね。
現代史IT部門としての本としてオススメ。
GAFAを説明している5章までは特に面白い。
他は、
GAFAの台頭で勢いを落とした企業とか、
自分のキャリアをどうするかとか、
本著に求めたことから外れてしまった。
日本から見たGAFA
日本でも生活の一部になっているGAFA。
GAFAはアメリカの企業なので、
GAFAを利用することによって売り上げや広告料の一部がアメリカに税金として納められる。
アメリカは不労所得でウハウハ状態。
一方日本には一銭も入らない。
これはヒドイ・・・
「日本の若者の将来は不安しかない」
とか言われているのは、ソフトウェアが弱いからにちがいない。
ほら、スマホのアプリを見てみると、ほとんどが外国製。
車や電化製品とかのハードウェアは強いのになぁ。
時代はソフトウェアなんだなぁ。