『山を買う(福崎剛 著)』の感想レビュー。
キャンプをやりたい!
→キャンプブームでキャンプ場には人が多い
→もっと人が少ない所が欲しい・・・
→プライベートなキャンプ場はどうだろう?
→よし、山を買おう!
そんな思考に至った人(僕です)に読んで欲しい一冊。
自分ひとりで考えていると、山でやりたい事ばっかりの想像が膨らんできて、
メリットしか見えてないですが、本当はデメリットだってあるはず。
この本は山を買うことの大変さや、デメリットもしっかりと記載されており、
『山を買う』こと『山を維持する』ことについて冷静な視点に戻ることができます。
本の紹介
ウィズコロナの時代にブームの、「山林購入」のすべて
いま「山を買う」ことがひとつのブームになっています。
アウトドア好きのお笑い芸人や人気Youtuberが山を買って存分にソロキャンプを楽しんでいたり、アイドルタレントが山を買うまでの話をテレビ番組が企画したり。
また、大企業はCO2削減・環境保護のために山林を購入を考えています。
「山ってそんなに簡単に買えるの」?
「山を買ってよかったことは」?
「山を買うときの注意点は」?などなど、
実際に山を買った人たちの話を紹介しながら、山を買うブームの考察や山林購入を取り巻く諸問題も解説。
山を買うことのさまざまな情報をまとめた気になる一冊です。
感想
山ってこんなに安く買えるんだ!
というのが最初の感想。
xxヘクタールでxx万円!
もう、金銭感覚が狂いっぱなしですよ。
次に山を購入する人の特集。
僕みたいに遊び場としての山林を購入した人はごく一部で、
森林保全のために購入している聖人みたいな人、
買うのが楽しくなっちゃった人、
資産の為に購入した人、
など様々な理由で山林を購入している人たちがいた。
購入動機によってどんな山を購入するのかが決まってくるのが面白い。
上記のなかで一番難しいのがキャンプ場のための購入だった。
車のアクセスが良くなるたけ平坦なスペースがある山・・・
となると、競争率も激しく価格も上昇しがちなのだとか。
お次は山を購入した後。
住んだりキャンプ場にするなら、電気や水、下水処理はどうするのか?
という問題から、山林の整備の必要性。
土砂崩れや倒木で道路や住宅に被害が出た場合はどうすればいいのか?など。
所有林からの土砂や倒木が発生した場合、持ち主の責任になることがあるんだって・・・
恐ろしすぎる。