小説

【この本を盗む者は】蔵書全てにかけられた”呪い”本を盗むと呪いが降りかかる【深緑野分】

『この本を盗む者は』ハードカバー表紙

『この本を盗む者は(深緑野分 著)』感想レビュー。
その個人図書館から本を盗んだものは呪われる・・・

あらすじ

「ああ、読まなければよかった! これだから本は嫌いなのに!」
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。
ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、父の代わりに館を訪れていた深冬は残されたメッセージを目にする。
“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”
本の呪いが発動し、街は侵食されるように物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り世界が元に戻らないと知った深冬は、探偵が銃を手に陰謀に挑む話や、銀色の巨大な獣を巡る話など、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて――。

感想

本好きの曽祖父が作った個人書庫『御倉館』
曾祖父はそれらを一般公開し、市民に愛されていた。
ところが曽祖父が亡くなり、祖母が跡取りになると事態は一変。
祖母は、本は他人に公開するものではない。という信念を持っていた。
祖母が管理人になったある日、御倉館から本が200冊も盗まれるという事態が発生する。
祖母はそれに激高し、市内の住民たちを問い詰めるが犯人は見つからなかった。
その事件以降、祖母は御倉館を閉館し、さらに盗難に対する執拗な対策を行った。
それは呪いと呼ぶに相応しいもので、孫の深冬はその呪いに巻き込まれていくことになる---。

本を盗むと、呪いの効果で本の世界に閉じ込められてしまう。
深冬と眷属の真白は、所定時間内に本の世界に閉じ込められた犯人を見つけ出さないと、呪いの効果で死んでしまうのだ。

深冬は何もわからないまま、御倉の一族代表として呪いに立ち向かっていく。

こういった様々な仮想世界に入る系は、著者の裁量次第でどんな展開にでもできてしまうのが何とも言えない。
ご都合主義にし過ぎない手腕は難しそうだよね。

え、それアリ?
→ま、仮想世界だしね

って思っちゃったら一気に萎えてしまう。
そう思ったのは、『ムゲンのi』を読んでから。
【ムゲンのi 上】精神医療の最前線かと思いきやファンタジー要素も【知念実希人】
【ムゲンのi 下】最後のイレス患者は・・・真犯人は身近なところに?【知念実希人】

様々な本の世界に移動し、その世界のルールに則って窃盗犯を捕まえる。
そのうち、呪いの正体にせまっていき・・・どうなるのか?
そんな内容の本です。
好きなことでも異常に強制されると嫌いになってしまうよねぇ・・・

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