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【ムゲンのi 下】最後のイレス患者は・・・真犯人は身近なところに?【知念実希人】

『ムゲンのi 下(知念実希人 著)』の感想レビュー。

あらすじ

精神科医の識名愛依の勤める神経精神研究所附属病院には
特発性嗜眠症候群、通称『イレス』と呼ばれる患者が入院していた。

イレスとは、夜、普通に眠っていただけの者が、朝になってもそのまま目を醒ますことなく延々と昏睡に陥る奇病のこと。
世界でもわずか四百例ほどしか報告されていない疾患で、治療法も確立していない・・・

本作のイレスは、信じていたものが信じられなくなり、自分自身の内側に閉じこもってしまう症状。
愛依は、他人の精神に潜ることができるユタとしての能力が非常に高かった。

愛依は、イレス患者の精神に潜りマブイ(魂)を救うことでイレス患者二人を救うことができた。

三人目のイレス患者にマブイグミを行っていると、
連続殺人鬼、少年Xの情報が出てきた。

少年Xとは、十数年前に両親を殺した後、遊園地で無差別殺人をした犯人のこと。
愛依はその時遊園地にいて、少年Xに母親を殺されていた・・・

イレス患者を通じて、自身のトラウマと向き合い、少年Xの事件の真相に近づいていく。
愛依は自身のトラウマを克服し、イレス患者を救うことができるのか?

感想

物語が進むにつれ、愛依の能力がだんだん強化されていって、
死者の残留思念?みたいなのを読み取れるまで成長。

もう、ユタの能力の範疇を越えてないかこれ?
なんて疑問に思いつつ読み進めていく。

そのうちこれ、愛依だけに見えているキャラクターじゃないか?
なんてのも出てきて、相当精神が参っちゃってるだろ・・・
なんて思っていたら、予想の更に上を行く展開だった。
※物語の核心に付きナイショ※

最終的に少年Xを許した訳だけど、
虐待の過去があるとはいえ両親を殺されていて許せるもんかね?

それにしても、マブイグミって遠隔で実行できたんだね。
ま、理由はあるんだけどさ。

作中の言葉

そうして時間だけが流れ、
環は同級生たちとおなじように受験をし、
都内の女子大へ進んだ。
ただ流されるままに大学生活を送り、
就職活動を行い、そちゅ業して、
それなりに名のある企業に一般職として就職した。
実家を出て一人暮らしをはじめ、仕事にも慣れていった。

そのうちに誰かと結婚して、
子供ができ、
年齢を重ねていき、
そして一生を終えるのだろう。
胸の奥底で蠢いている虚無から目を逸らし続けながら。
そう確信していた。

本当はやりたいことがあるのに流されてしまうとこういう状態に。
けど、行動に移さずに鬱屈した思いで四六時中モヤモヤしちゃう。
わかるなぁ

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