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【国盗り物語4巻】信長、ついに天下統一に向けて動き出す!そして本能寺の変。光秀の苦悩とは?【司馬遼太郎】

『国盗り物語4巻』文庫表紙

『国盗り物語4巻 織田信長 後編(司馬遼太郎 著)』の感想レビュー。

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あらすじ

すさまじい進撃を続けた織田信長は、上洛を遂げ、将軍に足利義昭を擁立して、天下布武のりそうを実行に移し始めた。
しかし信長とその重臣明智光秀との間には超えられない深い溝が生じていた。
外向する激情と内向し鬱結する繊細な感受性---
共に斎藤道三の愛顧を受け、互いの資質を重んじつつも相容れぬぬたつの強烈な個性を現代的な感覚で描き、『本能寺の変』の真相をそこに捉えた完結編。

感想

斎藤道三からの系譜、織田信長と明智光秀。
同じ師を持ちながら相反する思想からいがみ合う展開に。
光秀が信長に反旗を翻すのには諸説あるらしいけど、
信長の言葉がもっと多ければ光秀に殺されることもなかったのかな・・・なんて考えてしまう。

信長は、激烈すぎて謀反起こされちゃったけど、
全てが本気だったり、試行錯誤する姿は見習いたいね。

信長の生きざま

「織田家に仕えてみてやっとわかったことだが、あの上総介殿というのはどうやら常人ではない」
「すべてが本気だ、ということだ。こういう仁もめずらしい」
光秀のいう「本気」というのは、
---目的にむかって無我夢中、という意味らしい。
「諸事、そういうところがある」
勁烈な目的意識をもった男で、自分のもつあらゆるものをその目的の為に集中する、
つまり「つねに本気でいる」男だ、と光秀は行った。

何事も本気で生きれたら充実感凄そうだ。
うらやましい・・・

信長は、虚飾の言葉を連ねたわけではない。
本気だった。
この男が三万五千の大軍をひきい、義昭を奉じつつ西上を開始したのは、この年の九月である。
この無鉄砲さに、天下が戦慄した。
戦国の本格的な統一選が始まったのはこのときからといっていい。

『天下統一』が現実味を帯びはじめた瞬間。
ワクワクしてくる。

二食目が信長のお気に召したことに対して・・・
「田舎風に仕立ててたのよ」
と、石斎はいった。
所詮、信長は尾張の田舎者に過ぎぬということを石斎は言いたかったのである。
このうわさが、回りまわって信長の耳に届いた。
意外に信長は怒らなかった。
「あたりまえだ」
と、信長は行った。
この男は、都の味を知らずに行ったわけではなく、付き合いで馳走にあずかり、その経験でよく知っている。
知っているだけでなくそのばかばかしいほどの薄味を信長は憎悪していた。
だからこそ、石斎の薄味を下にのせたとき、
(あいつもこうか)
と腹を立て、殺せと言った。
理由は無能だというのである。
いかに京洛随一の料理人でも、信長の役に立たねば無能でしかない。
「おれの料理人ではないか」
信長の舌を悦ばせ、信長の食欲をそそり、その血肉を作るに役立ってこそ信長の料理人として有能なのである。
「翌朝、味を変えた。それでこそ石斎はおれのもとで働きうる」
信長はいった。

有能、無能の基準が自分ってのがすげぇ
それに適応した石斎もすげぇ

信長は光秀の頭をつかんだまま、力任せにころがした。
これが、信長の「言葉」であった。
信長は、つねに言葉をもたない。
が、この場合、信長の精神は光秀より高々とした次元にいた。
信長は、もし雄弁ならば彼が抱懐するこの国の思想史上最初の無神論を光秀にむかって展開し、
光秀がもっている因循な教養主義を嘲笑すべきであったろう。
あわせて、無益有害な中世の魑魅魍魎どもを退治して信長の好きな理に適う世を招来する革命思想をも、光秀に対して説くべきであった。

みんなが神や仏を信じている中、一人だけ無神論者。
新思想なのに誰にも伝えようとしないから光秀なんかが理解できずに謀反しちゃうんじゃないんですかねぇ?

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