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【日本沈没 下】沈没開始と国を挙げての民族大移動【小松左京】

小説『日本沈没 下』文庫版表紙

『日本沈没 上(小松左京 著)』の感想レビュー。

【日本沈没 上】タイトルでネタバレ!でも沈没しない【小松左京】

友人に勧められて。
沈むまでが面白いって触れ込み。
てっきり上巻のことかと思ったら下巻までの内容を指していた。
※日本沈没は、一部、二部とある。

あらすじ

伊豆諸島・鳥島の東北東で一夜にして小島が海中に没した。
現場調査に急行した深海潜水艇の操艇者・小野寺は、地球物理学の権威・田所博士とともに日本海溝の底で起きている深刻な異変に気づく。
折から日本各地で大地震や火山の噴火が続発。
日本列島に驚くべき事態が起こりつつあるという田所博士の警告を受け、政府も極秘プロジェクトをスタートさせた。

とにかくその日が来る前に!
政府は日本人全員を海外へ移住させるべく、極秘裏に世界各国との交渉に入った。

が、日本沈没の日は予想外に早くやってきた。
死にゆく竜のように日本列島は最後の叫びをあげていた。
日本人は最悪の危機の中で、生き残ることができるのか・・・?

感想

下巻の感想。
日本全国で噴火が頻発し、
国が秘密裏に国民を国外退去計画を立ち上げる。
日本が沈没することが国民に知らせて、諸外国に輸送を開始するも、
日本沈没のペースが加速していく・・・

最終的に日本が沈没して終わり。
文庫版は、『第一部 完』。となってる。

3.11の東日本大震災を経験しているから、本当に日本が沈没したらどうしよう・・・?
という気持ちになった。

日本沈没が出版されたのが、1973年。
当時起きた出来事は、
浅間山噴火
西之島の海底火山噴火
根室半島沖地震
オイルショック
など

そんな中、こんな本が出たらそらみんな買いますわ・・・
僕の感情の非じゃなさそうだ。

本作は、戦争体験世代がバリバリ現役で働いている時代の話で、
とある家長が、食糧難に喘ぐ姿が凄かった。

終戦の時、彼は中学四年だった。
戦争末期の空襲下の動員中から戦後へかけて、
(中略)「食べること」しか考えなかった日々の記憶が、
とうの昔に消え失せてしまったと思った記憶が、
まだ生きていて、反射的によみがえってきたのが、
不思議だった。
(中略)
あの悪夢のような時代、地獄のような世界から、
長い長い道のりを歩きつづけ、(中略)
忘れかけていたのに・・・
またあれが始まるのか?
あのころをのことを思い出すたびに、
どんなことがあっても、
俺の子どもたちは、
あんな目にあわせたくないと思っていたのに、今また・・・

沈みゆく日本の様々な場面の名もなきキャラクターに焦点を当てててる。
モブキャラたちが良い味出しているんだよな~
なんかグッとくる。

そんな中、主要キャラクターたちは自分の仕事を全うして脱出計画を遂行していく・・・

下巻は、脱出計画を遂行する政府側の視点と、
日々の生活を営む民間人視点をいったりきたりしながら、日本は沈没していく様相を描いている。

実際、国土が無くなるなんてことが起こったらどうするんだろうね?
地震に限らず、日本が無くなった場合、どうするのか?
という、警鐘を鳴らされているような気がした。

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