漫画『自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~(板垣恵介 著)』の感想レビュー。
少年チャンピオンにのみ連載されていた短編集がついに書籍化ッ!!
これは読むしかないッ!!
もくじ
本の紹介
時には富士山の回りを一周し、時には尿意と戦い、時には東京タワーの高さから飛び降り、時には性欲を断った。
陸上自衛隊習志野第一空挺団にはそんな青春があったという。
これはのちに「刃牙」シリーズの生みの親となる板垣恵介の原点を綴った物語。
感想
以前から読みたい読みたいと思っていた、板垣恵介先生の自衛隊時代の話。
ちょっと前に、少年チャンピオンで『210日900m/m以上?』を読んで大笑いしてしまった。
全身がチ〇ポと化してしまう!!!
それでも教訓もある終わり方にできるのは凄いよね。
内容は、全部で四つの短編と対談。
ひとつづつ紹介していきたいと思います。
20000歩2夜3日
実体験に基づく自衛隊の100km行軍。
作品の哲学臭さはこの体験から来ているのか?と思わせるほどの過酷さ。
行軍が終わった後の全身を包む安堵感。
そして、なにかを得たという思いもなければ、
”達成したんだ”という喜びもなかったことは意外だった---
そして、先輩からの一言。
「オメデトさん、半人前になれたぜ」
シビレルなぁ
週刊誌掲載時の担当のコメントが残っているのも良い。
限界を見る事は、その先を知ること。
その時、一つの体験は”原点”となる!!
僕は、自分の限界までなにか行動をしたことが無いから限界まで出力を出すことに憧れを感じてしまう。
限界に挑むって凄い過酷なことだよね・・・
とりあえずは、ポッカレモンで渇きを癒すくらいにしておこうかな。
70分600CC以上?
ションベン漏らしの話。
本当に気づかれなかったのか、みんなが気を使ってくれたからなのか・・・
特別対談を読む限り、本当に気づかれなかっただけなのかな?
340メートル60秒
落下傘部隊で初めての降下の日。
いつもそうだった
ここイチバン男らしさを見せなきゃならぬ時---
いつも逃げてきた
だから!!
だから一番恐ろしい部隊!!
だから一番厳しい部隊!!!
だから一番勇気のいる部隊!!
だから選んだんだ落下傘部隊!!!
でも、落下傘が開かないかも・・・
なんて気持ちが脳裏をよぎる。
自分は飛べるのか、飛べないのか!?
ビビっている中、一番最初に飛ぶ体力もなく、根性もない同期が振り返る。
お前もビビったのか!?
「俺が飛ばなきゃ、誰も飛べねェんだよォッッッッ」
トップの宮坂が降りなきゃ誰も降りられない・・・
俺も・・・
俺が降りなきゃ
俺の後は誰も降りられない・・・!!
「必ず飛ばせてやるッッ!必ずだ!!!」
自分のためじゃなく、仲間のために。
短い話ながら一番好きな話。
210日900m/m以上?
オナニーの話でここまで面白くできるのは板垣先生ならでは。
僕もオナ禁に挑戦したことあるけど、一月でやめてしまった。
あれの七倍気持ちがいいのかぁ・・・ゴクリ