映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(山崎貴 監督)』の感想レビュー。
スーパーファミコンの名作ドラクエ5の映画ということで注目を集めたものの、
視聴者の阿鼻叫喚を誘った伝説的映画。
ようやく見ることができたので感想をば。
・・・表紙のスラリン、最前列で自己主張激しすぎひん?
→ちゃんと理由があります。
もくじ
あらすじ
少年リュカは父パパスと旅を続けていた。
その目的は、ゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母を取り戻すこと。
旅の道中、遂にゲマと遭遇し、魔物たちと激しい戦いを繰り広げるパパス。
しかし一瞬のスキをつかれ、リュカが人質にとられてしまい、手出しができなくなったパパスは、リュカの目の前で無念の死を遂げる――
それから10年。
故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」というパパスの日記を発見する。
父の遺志を受け継ぎ、リュカは再び冒険の旅にでることに。
立ちはだかるいくつもの試練、そしてビアンカとフローラ、2人の女性をめぐる究極の選択。
果たして冒険の先に待ち受けるものとは!?
原作プレイ済み前提の内容
原作の印象に残っているシーンをハイライトで見せられる展開。
なんせ、ドラクエ5のゲームスタートから全クリまでを二時間以内に収めなくちゃならないんだからね。
そりゃ、内容の大幅カットに、名シーンも駆け足上映になっちゃうよね。
なので、誰にも感情移入できないし、初見さんは何をやっているのか意味不明なはず。
どんだけ超展開はタイムテーブルを見てくれ。
映画のタイムテーブル
0:00 ベビーパンサー仲間になるまでスーファミ画面のパラパラ漫画
4:30 ヘンリーと出会う
7:15 ぬわーっ!!
8:15 奴隷編スタート
11:30 タル脱出
14:55 ヘンリー帰国
17:30 サンタローズでサンチョと再会
24:30 ゲレゲレと再会
25:00 サラボナ着
26:00 フローラと再会
30:30 ビアンカと再会
37:10 ブオーン退治
50:00 ビアンカにプロポーズ
53:00 サンタローズで出産
58:00 主人公石化
62:00 ビアンカ石化
64:00 主人公石化解除
72:00 妖精の国、過去へ
77:00 ビアンカ石化解除
80:00 VSゲマ
87:00 オリジナル展開。感動のエンディングへ・・・
お、おう・・・
改めて見直してもスゲーテンポだ。
開始、7分ちょいでパパス死んでも、なんの感情も湧かないよね。
視聴者置いてけぼりの展開
冒頭
主人公「おぎゃー!おぎゃー!おぎゃー!」
主人公を取り上げたパパスとベッドで寝ているマーサ。
二人にフォーカスするように画面が黒くなる。
なんて幸せなシーンなんだ・・・
↓
母マーサは
魔物たちに連れ去られた。
の字幕
は!?
城の中で安全なのにいったい何があったんだ!?
サンタローズは雪国
なのにみんな半そで・・・!
ヘンリーとの出会い
主人公「おーい!」
ヘンリー「誰だお前は!?わかったぞパパスの息子だな!?」
主人公「君がヘンリーだね」
・
色々お話しして
・
ヘンリー「よし、城まで競争するぞ!」
トム「あ、あぶないッ!」
→モンスターにさらわれるヘンリー
お、おう・・・
初対面で誘拐までやっちゃうか。
この超展開もね、実はゲームの設定なんですよ(意味深)
---ネタバレ注意!!---
ラストの展開
ゲームを楽しんで遊んでいるのに、
ゲーム内でメタ発現されると一気に覚めるよなぁ・・・
楽しんで遊んでいるのにわざわざウイルス送り組んでくる製作者、なんか歪んでるわ。
※しかも、アミューズメント施設の体験装置にだぞ!?
自分が楽しめないものは全て悪みたいな考え方、怖すぎる。
ゲーム制作者側も、アンチウイルスプログラムとしてスラリンを用意しているけど、
ウイルスが発症するまえになんとかしろよ・・・
と思わずにはいられない。
楽しく遊んでいるユーザーにバグがばれる前にさぁ・・・
うーん、なんとも言えない映画だったなぁ・・・
原作を再プレイして、映画と設定の違いを探してみたいね。
最後まで感想を見てくれてありがとう。
みんな、早く『大人になれ』よ(笑)