小説

【君たちはどう生きるか】貧困、いじめ、勇気、学問、今も昔も変わらないテーマ。どう向き合う?【吉野源三郎】

小説『君たちはどう生きるか』表紙

小説『君たちはどう生きるか(吉野源三郎 著)』の感想レビュー。

漫画版が面白かったので小説版も読んでみた。
小説版は、漫画版と同時期、2017年に出た現代語訳?版。

あらすじ

旧制中学二年(15歳)の主人公であるコペル君こと本田潤一は、学業優秀でスポーツも卒なくこなし、いたずらが過ぎるために級長にこそなれないがある程度の人望はある。
父親は亡くなるまで銀行の重役で、家には女中とばあやがいる。
同級生には実業家や大学教授、医者の息子が多く、クラスの話題はスキー場や映画館、銀座や避暑地にも及ぶ。
コペル君は友人たちと学校生活を送るなかで、さまざまな出来事を経験し、観察する。
各章のあとに続いて、その日の話を聞いた叔父さんがコペル君に書いたノートという体裁で、「ものの見方」や社会の「構造」、「関係性」といったテーマが語られる、という構成になっている。

あらすじ2

「ヒューマニズムに根差した良い本は、時代を超えて人々の心をつかむのです」

人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、
子供はもちろん多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。

勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、数多くの生き方の指針となる言葉が示されています。
活字も大きくなった読みやすい新装版で、ぜひ、色褪せない名作の面白さを堪能してください。

amazonより

漫画版と小説版の違い

物語の構成に若干の前後がある。

漫画版

コペル君が自分史上とんでもない裏切り行為をしてしまう。
自己嫌悪と風邪とで布団の中で鬱屈としているコペル君の元におじさんがお見舞いにやってくる。
話を聞いたおじさんは、コペル君に一冊のノートを貸す。
それは、おじさんがコペル君と接して感じたことや、コペル君が当時疑問に思ったことにたいする回答を綴ったものだった。
コペル君は布団の中でそのノートを広げる。

物語は、ノートに書かれた内容を通して、当時の状況を回想していくというもの。
そして、回想が一通り終わり、コペル君は自分の裏切り行為と友人たちに対して真摯な行動をする決意をする。

小説版

内容はほとんど漫画版と同じ。
小説版は、時系列通りに物語が進む。

・ものの見かた
・北見くん
・ニュートン
・浦川くん
・ナポレオン
・雪の日の裏切り
・お母さんの石段体験
・和解
・仏像
・君たちはどう生きるか?

という展開。
思いついたことを綴っていき、
各章の繋がりがあるけど、漫画版ほど構成だってないような気がする。
仏像の下りは物語としては蛇足だよなぁ
※テーマではなく、盛り上がりとして、ね。

感想

物語の引き込み方は漫画版の方が良い。
裏切り行為に対して、どのような解決をするのか?
を回想しながら見つけていく過程が良い。

ただ、読みやすいのは小説版。
漫画版は、全部漫画だと思って読んでたら、
おじさんの手記は全部文字なんだもんな~

漫画版は、物語の構成をしっかりとしている印象。
余分なエピソードを削ぎ取り濃いエッセンスを残している。
最後に、おじさんがどうなっていくのかも描かれているのが良い。
このままじゃ、エリートニートだもんなぁ

甲乙つけがたいけど、僕は漫画版の方が好き。
読みやすさは小説版。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。