小説『白銀の墟玄の月3(十二国記)(小野不由美 著)』の感想レビュー。
もくじ
登場人物、載国内の地図などの資料
とってもわかりやすい!
※ネタバレ注意!!
感想リンク
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【白銀の墟玄の月2(十二国記)】王の行方を追う一行と、宮廷の権謀術数に挑む泰麒【小野不由美】
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あらすじ
新王践祚―角なき麒麟の決断は。李斎は、荒民らが怪我人を匿った里に辿り着く。
だが、髪は白く眼は紅い男の命は、既に絶えていた。
驍宗の臣であることを誇りとして、自らを支えた矜持は潰えたのか。
そして、李斎の許を離れた泰麒は、妖魔によって病んだ傀儡が徘徊する王宮で、王を追い遣った真意を阿選に迫る。
もはや慈悲深き生き物とは言い難い「麒麟」の深謀遠慮とは、如何に。
阿選の驍宗への想い?
「驍宗がここにいたら、笑うのだろうな・・・」
「笑う?なぜ?」
「歯牙にもかけていないのに、勝手に敵愾心を抱いて、勝手に競い自滅していく」
「歯牙にもかけていない?驍宗様があんたを?そんなこと誰が言ったんだ?」
「驍宗様はもちろん、あんたを意識していた。
功を競っていたよ。
あんたに後れは取りたくない、そう思っていたのじゃないかな」
「そうではなかろう。驍宗は功を投げ出して下野したことがある」
「競っていたから、だろう?
驍宗様は目的と手段を履違えるような真似はしないんだよ」
「あんたと驍宗様のどこが違うんだろうね?
結局のところ、驕王玄の月3(十二国記)(小野不由美 著)』の感想レビュー。
あらすじ
新王践祚―角なき麒麟の決断は。李斎は、荒民らが怪我人を匿った里に辿り着く。
だが、髪は白く眼は紅い男の命は、既に絶えていた。
驍宗の臣であることを誇りとして、自らを支えた矜持は潰えたのか。
そして、李斎の許を離れた泰麒は、妖魔によって病んだ傀儡が徘徊する王宮で、王を追い遣った真意を阿選に迫る。
もはや慈悲深き生き物とは言い難い「麒麟」の深謀遠慮とは、如何に。
感想
宮廷編
泰麒は角を失ったことにより、麒麟の特殊能力を失った代わりに、
縛りからも解放されている?
→阿選に跪くことができた。
これによって、阿選の疑いも晴れたのか?
国民たちへの食糧供給の検討が始まった。
宮廷内の人間たちの魂魄が抜かれる原因も分かった。
鳩の身体に嬰児の頭をもつ妖魔が原因。
魂魄を抜くことで命令通りに動かすことが出来るけど、
抜きすぎると廃人になってしまう。危険な妖魔。
対策を講じることで症状の進行を遅らせることはできるが結局は廃人になってしまう。
捜索編
驍宗様居ない・・・
あっちにも居ない・・・
こっちにも居ない・・・
そうしている内に、驍宗の元部下が続々と集まってきて、
反阿選の協力者たちも増えてきた。
けど、肝心の驍宗が・・・
これだけ見つからないんじゃ、
もう、あそこにしか居ないんじゃない?
→四巻は採掘作業から?
驍宗編
ついに読者には驍宗が生存していて、
どこで生きながらえているのか判明する!
四巻では李斎達と合流することができるのか!?
というか、6年以上も日の光を浴びれないとか、気がおかしくなってしまうよ・・・
作中の言葉
「驍宗がここにいたら、笑うのだろうな・・・」
「笑う?なぜ?」
「歯牙にもかけていないのに、勝手に敵愾心を抱いて、勝手に競い自滅していく」
「歯牙にもかけていない?驍宗様があんたを?そんなこと誰が言ったんだ?」
「驍宗様はもちろん、あんたを意識していた。
功を競っていたよ。
あんたに後れは取りたくない、そう思っていたのじゃないかな」
「そうではなかろう。驍宗は功を投げ出して下野したことがある」
「競っていたから、だろう?
驍宗様は目的と手段を履違えるような真似はしないんだよ」
「あんたと驍宗様のどこが違うんだろうね?
結局のところ、驕王の寵がどれだけ篤かったかって問題なんだよ。
あんたはね、驍宗様に後れを取りたくなかった。
驕王の寵を競ったわけだろう?
だから、時には理不尽な命にでも従った。
結果、驕王に徴用されてきたわけだ。
でも、驍宗様はそうじゃなかった」
「俺と功を競うより道が先だったということか」
「違うね
驍宗様があんたと競っていたのは、突き詰めて言えばどっちがよりましな人間か、ということだったんだ。
驕王の寵や地位や名声は、それを目に見える形で明らかにするために必要だったんじゃないの?
王に重用されれば、それがすなわち、よりましな人間だということだった。
あんたはそのうち、何を競っていたのか忘れてしまったんだよね。
何が何でも驕王の歓心が欲しかった。
より重用されてより高い地位が欲しかったわけでしょ。
---でも、驍宗様は、あんたと何を競っていたのか、それを忘れてなかったんだ」
阿選は茫然と琅燦を見た。
「だからあんたは盗人で終わる。
実体のないものに振り廻されたんだから当然だ」
他人と比較して発奮することは大事だと思うけど、
目的を忘れてしまうとダメ。
自分自身にも思い当たるフシが・・・