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【明日の記憶】アルツハイマーを発症した中年の葛藤を描いた傑作、辛すぎて二度と見たくない←誉め言葉【堤幸彦】

映画『明日の記憶』表紙

映画『明日の記憶(堤幸彦 監督)』の感想レビュー。

小説を読んで面白かったので映画も視聴。
小説の感想:【明日の記憶】若年性アルツハイマーと戦う中年の仕事と家族の物語【荻原浩】

映像化されたことにより、というか、渡辺謙の演技力で、
アルツハイマーが徐々に進行していく恐怖や葛藤が小説よりもビシビシ伝わってきて辛い。

2006年に映画化された。渡辺謙の映画初主演の作品である。
渡辺は2004年11月、立ち寄ったハリウッドの書店でたまたま手にとったこの本を読み、自身が封印していた白血病の闘病生活の記憶が怖いくらいによみがえってきたと同時に、温かさを感じた。
そして原作者である荻原浩に映画化を熱望する手紙を直接送ったのが映画化のきっかけである。
wikipediaより

自分からオファーしてたのか。
演技の熱の入れ方が段違いだよ。
鑑賞素人の僕にすら伝わってきたからね。

あらすじ

中堅広告代理店の営業部隊部長、佐伯雅行49歳。

仕事では、大きなクライアントとの契約案件を抱え、
プライベートでは、娘の結婚が決まる。

充実した日々を過ごすも、
突如、物忘れが激しくなり、めまい、幻覚といった症状が出るようになった。

妻に促され、病院を訪れ診察を受けた結果、医師から若年性アルツハイマー病という診断を下される。

調べれば調べるほど治ることはない。
症状は着実に進行しいく。

大口の仕事、娘の結婚式、忘れたくない。
アルツハイマーに苦しむ中年の物語。

感想

ストーリーは原作準拠で120分。
綺麗にまとまっているんだ。

顔の表情って凄い大事だね。
雅行が仕事辞めるときに、
同期の上司?との最後の会話や、
ギガフォースの河村課長との最後の電話で、
小説での印象よりも寂しがっている印象だった。

ギガフォースの河村課長なんて振り回してばっかりなのに、
佐伯を評価してくれてたんだって印象が強まった。

結婚式のスピーチでカンペを無くして焦るシーンはドキドキした。
段々壊れていったり、幼児退行したときの苦しむ顔がなんともいえん。

季節の廻りを早送りする演出が映像ならでは。
掃除機を繰り返す、同じ動作の繰り返しがつらい。
そしてアルツハイマーは進行する・・・

若年性アルツハイマー病は、この病気のまれな型です。
30歳から60歳の人に発症し、アルツハイマー病の人全体に占める割合は5%未満です。
若年性アルツハイマー病のほとんどの症例は家族性であり、親から受け継がれた既知の3つの遺伝子のうちのいずれかの変化によって引き起こされます。
アルツハイマー病情報サイトより

娘、孫にも可能性が・・・

映画のラスト、陶芸窯からの帰路で妻と遭遇。
余韻が小説よりも重くて辛い。

なんで金払ってまでこんな気分にならないといけないんだよ!
オススメ!

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