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【銀河英雄伝説2野望篇】原作を読み、アニメを見返す至福の時間【田中芳樹】

小説『銀河英雄伝説2野望篇』表紙

小説『銀河英雄伝説2 野望篇(田中芳樹 著)』の感想レビュー。

アニメ視聴済みなので小説楽しめるかな?と思ったけど1巻は楽しんで読めた。
なので、2巻にも手を出しました!

メインは、小説の感想というより、アニメとの比較が多くなりそうだけれど・・・

シリーズ感想

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【銀河英雄伝説2野望篇】原作を読み、アニメを見返す至福の時間【田中芳樹】←イマココ
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【銀河英雄伝説10落日篇】ラインハルト逝去。伝説が終わり、歴史が始まる【田中芳樹】

2巻野望篇のあらすじ

皇帝の死を契機に、自らの野望を阻む貴族勢力を一掃しようとするラインハルト。
しかし、気がかりは自由惑星同盟の智将ヤン・ウェンリーの存在であった。
彼はヤンの動きを封じるべく、同名内部のクーデターを画策する。
ヤンの不安は的中し、同名各地で叛乱が勃発。
そしてまた、帝国内でもラインハルトと貴族軍との戦いの火蓋が切って落とされようとしていた!!
大きく揺れる両軍、そして二人の運命は!?

2巻野望篇の歴史

・リップシュタット戦役
・救国軍事会議のクーデター

アニメでいうと、17話~26話まで。
OVA1期が終わったところまでですね。

2巻のもくじとアニメタイトル

小説とアニメのタイトルはリンクしていることが多いのでメモ。

第一章:嵐の前
→アニメ17話

第二章:発火点
→なし

第三章:ヤン艦隊出動
→アニメ19話

第四章:流血の宇宙
→アニメ20話

第五章:ドーリア聖域の会戦
→アニメ21話
※アニメタイトルは、『ドーリア聖域の会戦、そして・・・』

第六章:勇気と忠誠
→アニメ22話

第七章:誰がための勝利
→アニメ24話

第八章:黄金樹は倒れた
→アニメ23話

第九章:さらば、遠き日
→アニメ26話

アニメと原作の違い

気づいたところだけだけど。

イゼルローン要塞の違い

銀河帝国軍が自由惑星同盟と帝国を繋ぐ回廊の一つ、イゼルローン回廊に建設した軍事用人工天体。
アニメと原作で一番違うのがイゼルローン要塞。

原作のイゼルローン要塞

イゼルローン要塞は、直径六十キロ、内部は細分すれば数千の階層にわかたれる。
表面は、耐ビーム用鏡面処理(ミラー・コーティング)をほどこした超硬度鋼と結晶繊維とスーパー・セラミックの複合装甲で、これが四重になっているという厳重さだ。
戦略基地としての機能は、全て備わっている。
攻撃、防御、補給、休養、整備、医療、通信、管制、情報・・・。
宇宙港は二万隻の艦艇を収容でき、整備工場は同時に400隻を修復できる。
病院のベッド数は二十万床。
兵器しょうは一時間に7500本のレーザー核融合ミサイルを生産する。

イゼルローンは要塞であると同時に、五百万の人口を有する大都市でもある。
友人惑星でこれより人口のすくないものは数多い。
社会資本も整っている。
学校はもとより、演劇、音楽堂、十五層をぶちぬいたスポーツ・センター、産院、保育所、
そして内部完結型の給排水システム、淡水工場をかねる水素動力炉、
酸素供給システムの一環でもあり森林浴の場でもある広大な植物園、
主として植物性タンパク質とビタミンの供給源である水耕農場などの施設が揃っているのだ。

徳間文庫版2巻13ページより

原作は要塞表面が流体金属じゃないとは聞いていましたがこんなスペックだったとは・・・

ルビンスキーとボリスコーネフ

ルビンスキーがボリス・コーネフにスパイを依頼しているシーン。
原作はやりとりがあるけど、アニメ版はマリネスクとの会話のみ。

こんなシーンあったっけ?
→アニメを見直す
→あったわ!

ドーリア星域会戦でのグエン提督

旗艦マウリヤの艦橋で、グエン提督は陽気な笑声をあげた。
「こいつはいい、どちらを向いても適ばかりだ。
狙いをつける必要もないくらいだぞ。
やってやれ、撃ちまくるんだ!」

アニメ版、突出しすぎて焦っている印象を持ってたんだけど、作戦通りだったんだね。
なんで勘違いしていたんだろう。

キルヒアイス提督

原作版の方が凛としている印象。
アニメ版はもう少し優しい感じ。

会話の微妙な違い

バグダッシュにヤンが銃を貸与するシーンにて

アニメ

バグ「ヤン提督」

ヤン「貴官に銃を持たせたことは内密だ。
ムライ少将などがうるさいからな。
それだけ心得てくれればいい。
いずれ身分が確定したら銃を供与する」

バグ「おいおい、そんな怖い顔をしないでくれ、見ていたなら分かるだろ冗談だよ」

ユリ「一瞬でも本気にならなかったといえますか?」

バグ「何?」

ユリ「ヤン提督を殺せば歴史に名を残る。たとえ悪名でも。
その誘惑にかられなかったといえますか?」

バグ「ヤン提督、何とか言ってくださいよ」

ユリ「提督、僕はこの男を信頼できません。
簡単に味方を裏切るようではいつ提督を裏切らないともかぎりません。」

ヤン「それだけでは殺す理由にならないぞユリアン。」

原作

バグ「ヤン提督」

ヤン「銃を貴官に貸したということは内密だ。
ムライ少将などが口やかましいからな。
それだけ心得ておいてくれればいい。
いずれ貴官の身分が確定したら正式に銃を供与する」

バグ「おいおい、そんな怖い顔をしないでくれ。
見ていたならわかるだろう。冗談だよ。
おれがヤン提督を撃つわけがない。恩人をな」

ユリ「一瞬でも、本気にならなかったと言えますか」

バグ「なに?」

ユリ「ヤン提督を殺せば歴史に名が残る。
たとえ悪名であっても。
その誘惑に駆れなかったと言えますか」

バグ「ヤン提督、なんとか言ってくださいよ」

ユリ「提督、僕はこの男を信用していません。
いまは忠誠を誓っているとしても、将来はわかったもんじゃりませんよ」

ヤン「将来の危険などは、いま殺す理由にならないぞ、ユリアン」

大筋は変化ないけど、微妙に違う・・・

自治領に核兵器を落とすとき

ブラウンシュヴァイク公が自治領に核兵器を落とすと分かったとき。
アニメだと止めようとしてオーベルシュタインに諫められる。
原作だと政治利用する気まんまんだった。

感想

原作を読むとアニメのあのシーンもこういう心情だったのか・・・
と思う場面が多々あった。
これは、自分の理解力が足らない結果だと思うけど。

小説読みながら、あれこのシーン・・・?
ってなって、アニメ版を見返す。
そして、何話か見てしまう。
掃除中に漫画見つけて読んじゃう理論。

小説が遅遅として進まない・・・
けど、アニメと原作の違いを探すのも楽しい。

って、小説の感想ほとんどないですね。
次巻の感想はちゃんと小説版の感想を言おう・・・
オススメです。

響いた言葉

なにもかも変わる。
時がただ時としての歩みをつづけるうちに、
子供は成人(おとな)になり、成人は老い、
取りかえしえないものだけが増えてゆくのだ。

20代で読んでいたら響かなかった言葉。

続き・・・
【銀河英雄伝説3雌伏篇】帝国と同盟、繁栄と衰退の明暗がハッキリと見えてくる【田中芳樹】

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